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国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2025年09月05日

学生の活動

【国際学部】田中(坂部)専任講師担当授業「国際協力とNPO」受講学生による食品ロス削減ワークショップレポート

 

食品ロス削減ワークショップに参加して

文責:国際学部 田中真緒

 

 

 2024年度「国際協力とNPO」の授業で全3回にわたって行われた食品ロス削減のワークショップをレポートします。このワークショップでは、社会の様々なフィールド(現場)で食品ロスを削減する取り組みに奮闘されている方々の講演を伺ったうえで、未来の理想の社会システムを検討するワークに参加しました。

 

 初回は、岩手県一関市の行政としての取り組みと、株式会社クラダシ様の取り組みの紹介がありました。一関市は、市のふるさと納税と食品ロス削減を組み合わせた市独自の施策を行っています。その施策とは、一関市ふるさと納税の支援者による寄付金をこども食堂の支援に繋げるというものです。このふるさと納税により、寄付者は農家と子ども食堂を支援することができ、社会貢献の循環が生まれる仕組みになっています。「食品ロス削減×ふるさと納税」による地域の活性化から全国の子ども食堂へと、ひとつの行動が異なるコミュニティにも良い影響をもたらす社会貢献の連鎖が発生していると感じました。

 

 

 

 ソーシャルグッドカンパニーの企業の立場から食品ロス削減に挑むクラダシ様は、自社の取り組みと食品ロスの現状をお話してくださいました。ソーシャルグッドカンパニーとは、地球や社会が抱えているさまざまな課題の解決を目指す取り組みを行う企業のことです。クラダシ様は、「日本で最もフードロスを削減する会社」を企業理念に掲げ、「Kuradashi」というWebサイトを開設しました。このサイトでは、まだ?べられるにも関わらず捨てられてしまう可能性のある商品を、買い求めやすい値段で販売しています。クラダシ様の講演では、食品ロスの社会の現状や事業系(スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど?売店)が抱える食品ロスの問題点や現状をクイズ形式で学びました。私が特に印象に残ったお話は、食品流通で定められている「3分の1ルール」と、家でできる食品ロスを減らすコツ「フードコツ」です。「3分の1ルール」が企業の食品ロスの発生に大きな影響を及ぼしていることを知り、企業の商習慣のルールを見直し、業界を挙げて速やかに動く必要があると感じました。そして自宅でできるフードコツには、「冷蔵庫の賞味期限が近い食材を手前に置くてまえどり」、「魚やお肉の下味冷凍」、「まとめて調理の作り置きで光熱費とロスの削減」などがあります。なかでも私が特に面白いと感じたフードコツは、「金曜日はあまりもの日」です。週に1回あまりものを使い切って料理をする日をつくれば冷蔵庫の中はスッキリするし、食べきったという達成感も味わえそうだと思いました。

 

 第2回は、株式会社ネオキャリアの高山様によるワークショップで生産者と企業の視点から発生する食品ロスについて考えました。企業や事業者の食品ロスの発生過程を知ることで、私たちの食卓にたどり着く前から廃棄されている食べ物の存在と背景を確認しました。そして気持ち良くグループワークをするためのマナーについても教えていただき、メンバーを尊重し合いながら事業者の食品ロスの課題と改善策の意見の発表と共有を行いました。

 

 

 

 

 そして第3回ワークショップでは、生成AI画像生成ツールを使用して食品ロスのない理想の未来を実現するにはどうしたらよいかを考えました。使用した生成AIの画像作成ソフトは、今回お招きしたTechseekの青木様が開発されたNeuroNet Hubです。食品ロス削減を進めた2030年の未来のコンビニ、共立女子大学の学食のメニュー、サステナブル(持続可能)なスーパーやレストランなど、チームごとに異なる未来を思い浮かべて話し合いました。生成AIによる高度な画像生成の技術に受講生たちは驚きながらも、和気あいあいとした空気の中で進められていきました。このソフトは、実現したい未来の状況や条件を入力し、入力した情報をもとにAIが画像を生成します。いろいろな条件が組み合わさることで時に面白い画像も生まれました。その画像を共有することにより、チームのコミュニケーションも深まり、楽しみながらワークを進めました。各チームから、農家のカットされている規格外野菜をふんだんに使用したカレーを提供する大学の食堂、客が廃棄食材を持ち込みシェフに調理してもらうレストラン、食べられる容器を使用してスイーツを販売するコンビニなど、ユニークな理想の未来が考案され、食品ロスを削減する取り組みの新しいアイデアの発見が溢れた時間となりました。

 

 

 

 全3回のワークショップを通じて、企業や行政の方々による官民連携の活動を聴き、ワークを一緒に行ったことで、その活動のなかに自分個人が関わる重要さを実感しました。現在の食品ロスの現状の深刻さと問題点を学び、食品ロス削減のアクションをすぐに起こさなければならないという意識をもつことができました。クラダシ様の顧客、企業のニーズの解決、食品ロス削減を結び付けたビジネスや、千代田区をはじめとする自治体のフードドライブ事業など多様な形で食品ロス削減に取り組むアクターの姿を見ることができ、とても興味深く、多くの学びを得ることができました。

 

 最後になりますが、食品ロス削減ワークショップにおいて講演をしていただいたクラダシ様、一関市の松谷様、佐々木氏、高山様、青木様、貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。