更新日:2025年09月01日
留学?海外研修
夏季海外研修レポート(ハワイ大学マノア校 NICEプログラム)
2025年度 ハワイ大学マノア校 夏季海外研修に参加された方のレポートをご紹介します。
文芸学部 3年 A.Aさん
ハワイに到着したとき、まず最初に感じたのは、温かく心地よい気候と目の前に広がる透き通った海の美しさでした。日本とは違う自然の色合いに驚き、同時に胸が高鳴る思いがしました。現地の人々はとてもフレンドリーで穏やかで、挨拶やちょっとした会話を通しても温かさを感じることができました。
また、街のスーパーには日本食が並び、看板にも日本語が使われているなど、日本文化が日常に溶け込んでいることに気づき、とても親しみやすさを感じました。ハワイは多文化社会であると同時に、日本とのつながりを強く持っている場所であることを実感しました。
授業では、ハワイの文化や歴史について学びました。内容の中には少し難しい部分もありましたが、先生やクラスメイトがとても親切で、質問しやすい雰囲気でした。そのおかげで安心して取り組むことができ、楽しみながら理解を深めることができました。授業を通して、ハワイがさまざまな文化の影響を受けて成り立っていることをより詳しく知ることができました。沖縄のスパムむすびがハワイの食文化として定着していることなどは、これまで知識としてなかったので新鮮でした。日本に帰国して、ブラジルが発祥のアサイーや、ポルトガルが発祥のマサラダが、ハワイを通じて日本の文化にも浸透してきていることに改めて気が付きました。
研修中には、実際にさまざまな場所を訪れ、文化に触れることができました。ダイヤモンドヘッドでは山頂からの絶景を楽しみ、自然の豊かさを肌で感じました。
ホストファミリーのお宅ではロミサーモン、ポイ、ポケなどのハワイの伝統的な料理を体験しました。特にポイの味は独特で、初めての経験として強く印象に残っています。また、ハワイの食文化が多様な国からの影響を受けていることを学びました。
一番心に残っているのは、ホストファミリーが私の誕生日を祝ってくれたことです。手作りのケーキや夕食を用意してくださり、家族の一員のように温かく迎えられ、とても幸せな気持ちになりました。
一方で、生活の中で戸惑うこともありました。例えばゴミの分別方法は日本と大きく異なり、ペットボトルやプラスチックなどを一緒に捨てる習慣に最初は驚きました。また、常に英語でやり取りをする環境は最初とても大変で、自分の言葉がなかなか通じないもどかしさも経験しました。しかし日を追うごとに慣れていき、聞き取れる言葉が増えたり、自分の意見を伝えられるようになったりする中で、少しずつ自信がついていきました。こうした小さな挑戦の積み重ねが、大きな成長につながったと思います。
今回のハワイでの研修は、私にとって忘れられない経験になりました。授業を通して学んだ知識だけでなく、現地での生活や人々との交流を通して「文化を学ぶ」ということの意味を実感しました。ハワイには多様な文化や言語が共存しており、その中で人々が互いを尊重し合いながら生活している姿勢に大きな刺激を受けました。また、英語に挑戦することの難しさと楽しさを両方味わい、自分の成長を実感できたことも大きな成果でした。
親切な人々との出会い、新しい食べ物や習慣との出会い、そして自分自身の挑戦と成長。すべてがひとつになって、この研修は私の人生において大切な宝物となりました。